Lanshan 1 Proのシーム処理

Lanshan 1 Proのシーム処理をやってみました。

シーム処理の必要性

  • (Proがつかない)Lanshan 1や一般的なテントの生地はナイロンです。撥水・防水性を向上するために、テントの外側をシリコンでコーティング(シルナイロン)、内側をポリウレタン(PU)でコーティングしています。
  • 縫い目(シーム)部分からの浸水を防止する処理(シーム処理)が必要になります。シーム処理の方法として、いくつか考えられますが、コスト削減のためにシームテープが使用されます。シルナイロンにシームテープを使用できないので、結果として内側からシームテープを張り付ける形で販売されています。
  • このようなテントは、長年の紫外線や雨などにより、シームテープやポリウレタンコーティングから劣化(加水分解)が始まります。
  • 一方、Lanshan 1 Proは、このような問題に対する耐久性を向上するために、テントの外・内側をシリコンでコーティングしています。これにより、生地の寿命が3倍、引き裂き強度を3倍に向上します。
  • 結果として、内側にシームテープを張り付けることが難しくなりました。コストをかければ工場出荷時にシーム処理もできるのかもしれませんが、Lanshan 1 Proでは自身でシーム処理を行う必要があります。
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使用するもの

  • シルナイロンのシーム処理には、シリコン素材専用のボンド(接着剤・シーラント)が必要です。ここでは、代表的な商品である「GEAR AID (ギアエイド) シームグリップ +SIL(旧:シルネット)」を使用します。

  • 当該商品に付属の刷毛(ハケ)でやろうと思ったのですが、均一にしっかり塗布できる指(ビニール手袋)を使った方法にしました。そのために、100均でビニールの手袋を用意しました。シーム剤の粘度が高いので、ぴちぴちのビニール手袋でないと作業がしづらいかもしれません。

    比較項目刷毛(ハケ)指(ビニール手袋)
    浸透力表面をなでるだけになりがち針穴にしっかり押し込める
    均等さ厚みのムラができやすい薄く均一に伸ばしやすい
    作業性広い面は早いが、角が苦手頂点や角など複雑な場所も自在
    見た目筋(ハケ目)が残りやすいフラットで目立ちにくい
    後片付け洗う手間(または使い捨て)手袋を捨てるだけで完了

シーム処理

  • 購入したのが7月上旬、使用するのが7月下旬という時間的に追い詰められた状況なのと、炎天下でテントを設営するのも大変なので、室内でシーム処理しようと考えました。
  • ビニール手袋の指先だけ切って塗布していきます。
  • 基本的には、水が浸透してくる外側の縫い目に塗布します。
    強い摩擦と圧力で水が浸透しやすい頂点部分やガイロープ固定部分は、内側からも塗布します。
    (写真はガイロープ固定部の外側・内側です。ガイロープ固定ループにシーム剤が付かないようガムテープで一時的に固定しています。)
  • 生地同士の接合部分の縫い目(次の写真の赤線部分)に関しては、左右に引っ張りながらシーム剤を奥までたっぷり塗布しました。
  • 頂点部分は立ち上がっていないと塗布が難しいです。私の場合、デスクライトスタンドに頂点部分を刺すことで固定して塗布しました。

使用感・感想など

  • 取扱説明をみると乾くまでに6時間かかるそうです。
    作業したのは7月で屋外だと30度程になります。室内(約30度)だと乾くのに4~5時間くらいかかりました。エアコンがある室内(25度程)だと2時間前後でほぼ乾いていました。
    無風かつ、乾燥が早まるものあり、エアコンが効いた室内で作業できるのは良かったと思いました。
  • 生地同士の接合部分を両方に軽くひっぱると、塗布したシールがちょっと剥がれる感じがします。たっぷり塗っているので問題ないと思うのですが、この辺はやっぱりテントをピシッと立てて塗布すべきかと感じました。夏以外で時間に余裕があるなら、無風に日に外で作業したほうが良いかと思います。
  • 7月下旬に尾瀬ヶ原で2泊して使ってみました。
    ゲリラ豪雨が何度か会いましたが、水漏れはありませんでした。