Windows Updateが終わらない問題

ふと会社で使っているPCのWindows Updateがほとんど当たっていないことに気づいた。
手動でWindows Updateを実行すると、30分、1時間たっても終わらない…
これは何か問題があるのだろうということで対応した。
まだ情報や経験が乏しいのですが、問題解決の実績が増えたら追加で更新予定です。

前提

  • Windows 8.1(64ビット)で発生した問題に対する対応について記載していますが、他のWindowsでも同様の考えで対応ができるのではないかと考えています。
  • WSUSは使用していない。

対応シナリオ

Windows Update実行後に画面やログ(既定では”C:\Windows\WindowsUpdate.log”)に明確なエラーが表示されれば、そのエラーコードをネット検索して対応策を考えられる。
今回のようにWindows Updateが終わらずログに明確なエラーコードが表示されない場合は手探りになってしまう。
“Windows Updateが終わらない”等の日本語によるネット検索だといい情報に出会えないが、”Windows Update Stuck”等で検索すると英語だが色々情報を拾える。
拾った情報を整理すると、大きく分けて次の問題に分けられる。

No.問題対応方法
1Windows Updateの機能や依存するOSの機能に問題がある。Windows Update トラブルシューティング ツールを使う。
2修正プログラム(KB)を適用する。
3名前解決やプロキシ等のネットワークの問題がある。配布サイトとの疎通を確認する。

Windows Update トラブルシューティング ツールを使う。

マイクロソフトのサイトからツールをダウンロードして実行します。
ツールのインストールは不要ですが、実行には管理者権限が必要となります。
診断終了後は、念のためPCを再起動することをお勧めします。

Windows Update トラブルシューティング ツールを実行して、Windows の更新プログラムのダウンロードと…

修正プログラム(KB)を適用する。

上記のツールを実行しても状態が変わらない場合は、関連するKBを適用してみます。
KBを実行すると現在の更新プログラムの確認が始まり、KBの適用が進めなくなる場合があります。
そのため、下記KBのダウンロード後はネットワークを切断し、Windows Updateが裏で実行されている場合は停止(wuauservサービスを停止)してから、KBを適用します。

No.OSKB説明
1Windows8.1KB3173424前提となる更新プログラム
2KB3172614最新のWindows Updateクライアントを含む

配布サイトとの疎通を確認する。

Windows Updateの配布サイトへの接続が正常であることを確認します。
(これが問題になっている場合、ログに明確な接続エラーが記録されていることが多い。)

上記ではURLが多数記載されていますが、単純な例としてMSサイト(www.microsoft.com)に対して、pingやtelnetで接続性を確認します。

(例)
ping www.microsoft.com
telnet www.microsoft.com 80 → 文字列が流れる場合は接続OK
telnet www.microsoft.com 433 → 文字の羅列が流れる場合は接続OK

自分のPCの場合、IPv6が有効になっており、MSサイトは参照できるがpingに失敗していました。
ネット接続に使用しているアダプタのIPv6を無効にしたら、Windows Updateができるようになりました。