運用 と 保守 の 違い

保守運用

若い頃は 運用 と 保守 の違いを調べても良くわからなかった…
この辺を使い分けられる人をほとんど見たことない…
ある事項が運用なのか保守なのかの話をすると認識が合わない…
境界が分かりづらい内容ではあるが、運用保守という括りで纏めていいのか?
そんな思いで、運用と保守について改めて考えてみようと思います。

一般的な言葉の意味は次の通り。

運用:そのもののもつ機能を生かして用いること。活用。
保守:正常の状態を保ち、それが損じないようにすること。

システムエンジニアリング的な話に入っていくと…
エンドユーザにサービスを提供するためにシステムを使うことが運用、それが止まらないように作業することは保守かと。

  1. お客様はエンドユーザにサービスを提供したい。
  2. お客様はシステム及びその機能を活用して、エンドユーザのニーズに合わせたサービスを提供する。(エンドユーザに寄与するような作業=運用)
  3. 上記のサービスを提供し続けられるように、システムを正常な状態に保つ。(お客様に寄与するような作業=保守)

定型/非定型作業という軸で分ける案もあるが、区別がまだ難しいので却下。
エンドユーザに対するサービス内容がIT系サービスになると、混乱具合が増す…

分類考えよくある例
運用・エンドユーザ駆動の作業
・データレベルの変更作業
・ユーザアカウントの追加/変更/削除
・パスワードのリセット
・アクセス権限の変更
保守・お客様駆動の作業
・構成の変更作業
・機能追加/変更/削除
・負荷/死活監視、アクセス統計収集
・サーバスペック変更
・更新プログラム・パッチ適用
・障害調査と対応